色再現性の確認では、目標値を定め、ユーザーモードで調整しながら作成したモニタプロファイルをMac OS XのColorSyncユーティリティで表示した。sRGBの色域が地のグレー部分で、その上に乗っているIPS236Vの色域がカラー部分だが、RGBの高濃度域が足りていない。調整次第で多少は改善できるが、実際に手動で画質を追い込んでみようとすると、青があまり増減しなかったり、コントラストがあるレベルから一気に跳ね上がったりするなど、OSDの設定範囲にクセがあってなかなか難しい。
目視の印象も述べておこう。輝度ムラに関しては、細かな輝度の差がまだら状に散見された。それでも大きな浮き沈みではないので、単色を全面に表示するのでもなければ、ムラは判別できないだろう。通常の利用では問題ないレベルだ。輝度の調整幅は十分で、まぶしすぎて(もしくは暗すぎて)困るようなことはない。